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栄養レシピ&コラム 2013年公開分
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今日からできる食中毒予防

今日からできる食中毒予防

 じめじめと蒸し暑い季節となりました。今年は例年に比べて梅雨入りも早く、猛暑が予想されています。気温の上昇とともに気をつけたいのが食中毒です。
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 食中毒というと、飲食店や旅館などの外食やお弁当が原因と思われがちですが、家庭でも発生しています。ただ家庭での食中毒は症状が軽かったり、発症する人が1~2人と少ないことが多いので、風邪や寝冷えなどと間違われやすく、気づかれないまま重症化してしまうケースもあります。
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 食中毒とは、食中毒菌が食品と一緒に体内に入り、腹痛・下痢・嘔吐・発熱などが引き起こされることをいいます。食中毒の原因となるのは腸管出血性大腸菌(コラム「病原性大腸菌の恐怖」で詳しく紹介しました。)やサルモネラ、カンピロバクターなどの細菌です。みなさんもニュースなどで一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。
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 食中毒は年中発生していますが、暖かく湿気が多い梅雨から夏にかけては食中毒菌の増殖が活発になるため、一年の中で最も食中毒が起こりやすくなります。日頃の家庭での食事づくりを振り返りながら、食中毒予防のポイントをチェックしてみましょう。
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 食中毒予防の基本は、食中毒菌を「付けない」、「増やさない」、「やっつける」、この3点を守ることです。
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■付けない
・ 購入した食品に、肉汁や魚の水分などが付着しないよう、ビニール袋に入れましょう。また冷蔵庫に入れる際にも、他の食品に触れないようにします。
・ 料理や食事をする前には、手をしっかりと洗いましょう。料理の最中でも、生の肉や魚、卵にさわったあとや、肌や髪の毛、ペットにさわったあと、鼻をかんだあとは、その都度よく洗いましょう。
・ 生の肉、魚などを切ったまな板や包丁を使って、果物や野菜、調理済み食品などそのまま口にするものを切らないようにしましょう。肉・魚用とその他の食品用にまな板を分けるか、空の牛乳パックを開いてまな板代わりに使うと、そのまま捨てることもできておすすめです。
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■増やさない
・ お店で買い物をしたあとは食品が温まらないよう早めに帰宅し、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。
・ 冷蔵庫にものを詰めすぎないようにしましょう。(目安は全体の7~8割程度)
・ できあがった料理を室温で放置すると、食中毒菌が一気に増殖する場合があります。温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに食べるのが、いちばんおいしくて安全です。残った料理は早く冷えるように、底が浅く清潔な容器に小分けして入れるとよいです。
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■やっつける
・ 料理するとき、とくに魚や肉は中までしっかりと火を通しましょう。十分に加熱することで、食中毒菌を殺すことができます。
・ 残った料理を温め直すときも十分に加熱しましょう。みそ汁やスープなどの汁物は沸騰するまで加熱しましょう。
・ 包丁、食器、まな板、ふきんなどは、使ったあとなるべく早めに洗剤でしっかり洗いましょう。とくにまな板の側面や包丁の持ち手は洗い忘れやすい部分です。熱湯や漂白剤でこまめに殺菌・消毒し、市販の家庭用のアルコールスプレーなども活用し、食卓を清潔に保ちましょう。
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 昼食は毎日手作りのお弁当という方はお弁当の食中毒にも気をつけたいところです。ごはんなどの熱いものは必ず冷まし、汁気の多いおかずも避けます。抗菌作用がある梅干しやしそを入れたり、市販の抗菌シートや保冷剤を活用して、早めに食べるようにしましょう。
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 同じ食事をしても、食中毒になる人とならない人がいたり、症状の重さも違うことがありますが、これはその人の抵抗力が違うためです。基本的に、乳幼児や高齢者は食中毒に対する抵抗力が弱く、重症化しやすいといわれていますが、疲れやストレスも抵抗力を弱めます。体調が万全でないときは、生ものは控えるほうがよいです。
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 これから夏休みにかけて、家族でバーベキューをしたり、お寿司やお刺身などの生ものを食べる機会も増えます。日頃の食中毒予防に加え、体調もしっかりと整えたいものです。